胤のひとりごと
闇から光へ。一人の人間の7年間の夢
(「はじめに」より)
学校や外の人間関係は、本当の心から、あまりにもかけ離れていた。
自己表現が苦手。
外に表現する世界がすべてなら、生きていることができないと思った。
そんなときに、はじめて人の夢が書かれた本を読んだ。
『心』や『存在』というものが、単なる物質的なものではないことを感じ、ただ見ず知らずの人の夢を読んでいるだけなのに、たましいの泉に波紋の浮きあがる音をきいた。
「そのもの」をイメージで如実に語っている、純粋なその物語性に、どんな難しい言葉よりも、はじめて体験的に救われたような気がした。
式がないから、存在しないにひとしかったもの。
理性ではない、言語化できない、ずっと心にあった感覚的なもの。
夢が、その式になってくれた。
シンプルに、ただ「物理法則に縛られない世界があるんだ」「人間の内面には、こんなにも魔法のような、ふしぎな世界がひらけているんだ」と、それだけで力が湧いた。
闇から光へ。
自己表現が苦手で、教室に入る前にはかならず息を整えてから入っていた。
母親との関係も悪化し、中学卒業後、高校に入学するも半年で中退。
学校でのトラウマや、母親との想い出がささくれた傷に、7年間の“夢”をツールとし、母親と、自分の傷と、和解することができた。
そんな路傍のちいさな物語。
もしも外面的な世界のなかで、息がつまりそうになっているなら。
あなたのなかにも、自由な物語があることを、知ってもらいたい。
書籍データ
- タイトル
- 胤のひとりごと
- 著者
- 岩城 胤
- 価格
- 1430円(税込)
- 判型
- 四六判 224ページ ソフトカバー
- 発売日
- 2023年11月20日
- ISBN
- 978-4-434-33002-5
著者:プロフィール
岩城 胤(いわき たね)
愛知県在住。22歳。
自己表現が苦手で、教室に入る前にはかならず息を整えてから入っていた。
母との関係も悪化し、中学卒業後、高校に入学するも半年で中退。
のちに定時制の高校を卒業し、大学へ入学するも中退し、就職。
高校の頃から、夢を日記に書きはじめる。
以降、学校でのトラウマや、母との想い出がささくれた傷に、“夢”をツールとして向き合ってきた。
本書は16歳から22歳までの7年間の日記。
自己表現が苦手で、教室に入る前にはかならず息を整えてから入っていた。
母との関係も悪化し、中学卒業後、高校に入学するも半年で中退。
のちに定時制の高校を卒業し、大学へ入学するも中退し、就職。
高校の頃から、夢を日記に書きはじめる。
以降、学校でのトラウマや、母との想い出がささくれた傷に、“夢”をツールとして向き合ってきた。
本書は16歳から22歳までの7年間の日記。
自己表現が苦手でなかなか学校になじむことができなかった。
母親との関係も拗れ、生きていくことをあきらめそうになったこともある。
そんな中で初めて人の夢が書かれた本に出合う。
「そのもの」をイメージで如実に語っている、純粋なその物語性に救われこの本が作られた。
母親との関係に悩む方、友達関係に悩む方、子どもが何を考えているかわからない方、人間関係に悩んでいる方にぜひ読んでいただきたい一冊。